会社の倒産は事故!常に備えよ!
倒産というのは、ある日突然やってくる事故みたいなもんだ。
業績が徐々に悪化している場合は、従業員にも危険がわかるが、そうでない場合も多い。
というのも最近は、企業業績が黒字であるのに、銀行などから運転資金を貸してもらえず、黒字倒産するような場合すらあるのだ。
だから業績が良くても、企業の借り入れが多い場合は油断ができないし、それを伺い知ることは無理だろう。
何しろ経営陣だって想定外の場合もあるわけだから、従業員にそれがわからなくても当然の話だ。
となると、会社は永遠のモノではなく、いつでもなくなりうるものだと考えるべきだろう。
会社が倒産したら、どうなる?
倒産とは会社が経営に行き詰まり、支払い不能に陥った状態。
それはわかるが、会社が倒産すると、一体従業員はどうなってしまうんだろう?会社が倒産した場合、法的整理と私的整理の2つの選択肢がある。
法的整理の場合は裁判所に申し立ててその監督のもとで倒産処理が行なわれるため、従業員が給料をもらい損ねてしまうというような心配はない。
一方、私的整理では債権者、債務者、倒産企業の話し合いによって処理が行なわれる。
だから社長が借金をふみ倒して行方をくらましたりとか、情報を早くつかんだ一部の取引先が会社の資産を独り占めして行ってしまうこともよくあることらしい。
こうなると最悪で、給料未払い分にふりわける原資自体がないことになる。
お金がなければ、交渉どころの話ではなくって、結局給料はもらえないというハメになる。
要するに失業+ただ働きのダブルパンチである。
だからなるべく倒産の前兆を嗅ぎ取り、サインを見逃さないようにしないといけない。
親会社や大口の取引先がリストラを始めたり、受注が減少したり。
株価が低迷したり、経営幹部の言動がとげとげしくなったり。
だけど最初に述べたとおり、黒字倒産という事態も起こりうるわけだから、倒産を事前に知ることは難しい。
そして例え事前に察知できたとしても、それに対処できなければどうしようもないから、結局、貯金や資産形成が大事になってくる。
怪しい会社で働いているなら、長期の住宅ローンなど、組まない方が身のためだろう。
会社を辞めてみればわかるが、支払いというのはもう本当に馬鹿にならないものだから、借金は極力減らしておくべきだ。