転職を恐れるな!
一昔前、転職というのは、なかなか難しいモノだった。
高度成長期の日本では、仕事を続けるだけで給料が上がったし、逆に転職しようものなら、給料水準はまた1からと言うのが普通だった。
会社というのは日下公人さんに寄れば「体育会クラブ」のようなものであり、また生活共同体であった。
しかし日本経済も成長期を過ぎ、成熟化した結果、企業合併や倒産などが当たり前になり、転職も一般化してきた。
企業が合併すれば、重複する部門は廃止になるし、倒産すれば当然従業員は仕事を失う。
そうなると仕事にあぶれた従業員は、新たな仕事先を見つけないといけない。
また倒産する企業があれば、新しく興る企業もあって、そこでは人材を必要としているから、雇用はある。
ただし失業者と新しい募集のマッチングが難しいから、近年人材バンクや転職サービスが発達してきた。
私も転職エージェントのお世話になった経験があるが、実にいろんな仕事や職種がある。
失業中は節約や倹約しつつ、じっくり探せば、失業前よりは収入が少なくとも、やりがいのある仕事がきっと見つかるはず。
転職は、恐れるに足りない。
勇気を振り絞って、新しい仕事に飛び込もう!
派遣切り騒動は、古い時代の終わりの象徴だった?
2008年末の社会事件といえば、製造業の『派遣切り』だった。
求職活動を最近していない人にはこの仕事、社会の底辺のような仕事のように思われるかも知れんが、実はかなり魅力的な仕事。
製造業の期間工や派遣工というのは、高賃金な上に、冷暖房完備の住まいも用意してもらえて、一年も働けば百万くらい貯金もできたらしい。
仕事はもちろん単調な仕事で、精神的にかなりキツい仕事らしいが、借金を抱えているような人には、うってつけ。
だから私みたいな体の弱い高血圧持ちの貧乏人には、相当うらやましい仕事だったのだが、世の中そううまくは行かないモノらしい。
コトの起こりは、アメリカで、以前から危険視されていた低信用度向けローン(サブ・プライム・ローン)が大量に焦げ付いたことだ。
この焦げ付きが、未曾有の大事件の発端となった。
というのも、ハイリスク・ハイリターンであったこのローンを組み込んでいた金融商品が、山ほど存在したからだ。
おかげで全世界的に大きな損失が出てしまい、その結果、全世界的に消費が落ち込む経済状況に陥ってしまった。
そしてその余波で、海外で商売をしていた大企業を中心に、突如として大リストラが始まり、予定より早く契約を打ち切られてしまう労働者が街にあふれることとなった。
良くも悪くもグローバルな時代に、我々は生きているってことやね。
そういうわけで、このサイトでは、仕事について考えてみたい。